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強風でハンドルを取られた時の対処法

強風でハンドルをとられ操作不能に

バイクの魅力はなんといっても風を切って走る気持ちよさです。
特に大海原に沈む夕日を横目で観ながら浜辺を走行する時の感動は、なににも代え難い充足感があります。
ただしどのような状況であっても風がない事が条件です。

台風シーズンや雨風などが横殴りにふきあれている時、あるいは全速力で走行する高速道路で、横風にハンドルをとられて、そのまま隣の車線まで流されたなんて事はありませんか。
砂浜ならそのまま横転してもけがくらいですむかもしれませんが、高速道路の上だったら他車までまきこむ大惨事となりかねないのです。

トンネル出口も横風にあおられる確率がきわめて高く、横転事故のリスクが高まります。
バイクは細身および車種によっては車高が高いですから、なおさらハンドルをとられやすいのです。
横転までいかなかったとしても、風にのって様々なものが飛んでもきます。
実際木の枝や木の葉が視界を塞いで正面衝突なんて事故も、たまにニュースで聞きますので、風の強い日はいずれにせよ危険がいっぱいです。

さすがに最悪な天候時にわざわざバイクを走行するような、命知らずなライダーはいないはずですが、それでもたまたま山野を走行中に、急な天候の変化に遭遇する事もあります。
万が一に備えて横風が強いために、うまくハンドルを切れない時の対応策を、ぜひ覚えて活用してください。

強風があっても平気な車種

バイクすべてが横風に弱いかというと、必ずしもそうではありません。
安定性に難があるのはどのバイクでも少なからずそうなのですが、重量がある大型バイクは特に、遠心力や慣性力が働き横転のリスクが高まります。

キャスター角が大きければ大型車種でも、ハンドルがぶれる確率は小さく安全性は高めです。
とはいえ一般になじみ深いバイクの大半はキャスター角が小さめなので、強風がある時は基本的に用心した方が無難という事になります。

強風でハンドルがとられているとは

強風でハンドルをとられている時に、実際何が起きているかをもう少し詳しく分析してみると、見えてくるのはこういう事です。
高速道路でハンドルがとられている時は、おおかた高速運転しています。

遠心力はスピードをつけるほど強力です。
ようは猛スピードで走行する事で、横風の影響をもろにうけながら、横転の危険を増しているという事になります。

強風でいきなりハンドルをとられたら、とにかくバイクをいったん止めようと考えるのが普通です。
これを急にやるとバイクがバランスを崩して横転の危険が高まります。
強風の時に未舗装の道路を走るのも恐いです。

強風でハンドルがぶれる時の対処法

最もおすすめな方法は足全体でタンクを挟み込むようにして、バイクとの一体感をとることですが、これにより風への抵抗が弱まり、ハンドルのぶれを防ぐ事ができます。
あわてずにゆっくりとアクセルを戻して、低速にする事も有効です。

そもそも命の危険を伴うような強風が吹くときは、走行しないのが最適な対策になります。
バイクは簡単には横転しないように作られているはずです。
それでも普段からハンドルをとられているようなら、何らかの機械トラブルをおこしている可能性もあります。
その場合は修理点検をしてみた方が安全です。