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慣らし運転の方法をご紹介!

慣らし運転のコンセプト

バイク以外でも自転車や自動車などを購入すると、初めに慣らし運転をした方が良いとよく言われます。
一方で慣らし運転は必要ないとの意見が、メーカーの間でも増えていますので、必ずしなければならないというものではないのです。

そもそも慣らし運転のコンセプトは何かと言いますと、出荷時状態にある車を若干性能を抑え気味に作動させる事によって、使用者本人が使いやすくさせる事にあります。
言い換えれば試用運転という事です。
使用者本人が機械に慣れるという意味もあります。

もちろん出荷にいたる過程で何度も厳格な試験および検査を繰り返しているはずですし、より完成度の高い製品造りをしてもいるはずです。
もしも出荷直後にトラブルをおこしたら、少なくとも日本では大問題になりますので、メーカー側も最新の注意と高度な技術で仕上げていきます。

それでも出荷直後のバイクは新品の部品どうしで干渉しあったり、強固に締めたはずの新品ねじもゆるんできたりしやすい状態です。
少なくとも理論的にそう考えられていますので、購入後の特定保証期間になんらかのトラブルや故障が起きた場合は、大半のメーカーで無料修理サービス期間を設定しています。
慣らし運転の定義そのものが性能を抑え気味に作動させる事となっていますから、ユーザーは購入したら軽く試乗するのが適切です。

慣らし運転をする事のメリット

慣らし運転をしなければ絶対壊れるというものではありません。
しかしながら出荷直後のバイクは何もかもが新品で、生活の場での本格的運転がまだない状態です。
そこで抑え気味にでも試運転をする事で、部品どうしが馴染みやすい状態になります。

実際に使うユーザーが試運転をする中で、マイカーが体に馴染んでいく感触を味わい、愛着が深まっていきますから、その後のコンディションの違いも大きいです。
細かい事を言えばバイクを発進させた時に生じる振動により、ネジが若干ゆるむのを確認する事ができます。

その実最初の点検でのネジゆるみは点検項目の1つです。
部品どうしの擦り合わせを行う事で部品どうしが馴染んでいきますが、小さな削りかすがオイルに混ざる事もあり、初期点検ではオイル点検もします。

タイヤおよびホイールも軽い試運転を通して、ネジが若干ゆるみ摩擦による削られていきますので、これも点検対象です。
その他電気配線チェックやオイル漏れなど出荷時に発見できなかった不具合の発見につながります。
こうしてメーカーと販売店およびユーザーがそれぞれの目でバイクの完成度を完璧なものにしていくというのが、日本でのものつくりの原点にもなっているのです。

理想的な慣らし運転の方法

特に規定がないのでユーザー自身が決めた距離と回転数で実施するのでかまいません。
一般的には急ブレーキや急発進などバイクにストレスを与えないように、ゆったりと走行する人が多いです。
回転数はその機種の最高出力の半分と決めている人が目立ちます。

走行距離は1000KMも走行すれば充分です。
メーカーから具体的な指示があれば、そちらを優遇します。