1. >
  2. >
  3. バイク用グリスの選び方

バイク用グリスの選び方

バイク用グリスの役割とは?

バイクのメンテナンスに使う用品はたくさんありますが、その中でも使用頻度が高いものにバイク用グリスがあります。
グリスとは潤滑剤のことで、いわゆる機械油をベースにし増ちょう剤というものが混ぜられているのが特徴です。
この増ちょう剤のおかげで粘りがあり、通常のオイルよりもしっかりとパーツに絡みついて垂れにくくなっています。
摩擦が生じる可動部分にグリスを付けることで、動きが滑らかになることが主な目的です。

また、部品同士がぶつかったりすれたりするのを防ぎ、パーツの摩耗を防ぐという役割も果たします。
こうした摩耗が軽減されますので、摩擦熱が抑えられパーツが熱を持つのも予防できるのもグリスが担っている役割の一つです。

グリスは前述のように粘りがあるため、サラッとした一般の潤滑油よりもパーツに留まってくれる時間が長くなります。
そのため、接触面が多く潤滑油が落ちやすいパーツであったり、外に露出しやすいパーツなどに使われることが多いです。

また、低速での回転や強い力がかかるパーツで主に使われる傾向があります。
バイクでも様々なパーツに使用されていて、軸受けやベアリングなどはグリスを差しているケースが多いです。

バイク用グリスの選び方

バイク用グリスにはいろいろな種類があって、特性や向いているパーツが異なります。
そのため、できるだけそれぞれのパーツに合った商品を選んで使い分けをすることが重要です。

たとえば、鉱油グリスという種類は値段が安くて、どこのショップでも販売されている気軽に手に入れられる商品です。
ただし、熱に溶けやすいというデメリットがあり、こまめに差さないといけなくなります。
PAO系グリスは基本性能が高く重要なパーツにも使われますし、低温でも高温でも性能を発揮してくれます。
ただし、ポリカーボネート素材に付着すると劣化させることがありますので、パーツ素材を選びます。

フッ素系グリスは汎用性が高く、ほぼすべての素材に使えるのがメリットです。
熱にも水にも強いですし、潤滑性も高いのでオールマイティーな使い方ができます。
シリコングリスも同じで、幅広い素材に使えます。
熱に強く潤滑性も高いので、バイク用グリスとして使いやすいのがメリットです。

こうした種類ごとの特徴を見て、パーツにどんな素材が使用されているかをチェックしてから適したグリスを選びます。
また、グリスは他の異なる種類と混ぜると危険なこともあります。
そのため、以前に差したグリスのタイプと同じものを選ぶのが基本となります。
パーツの説明書にグリスタイプが指定されていることも多いので、一度確認してから毎回同じものを使うようにすることも大事です。